症状から2つの病気が疑いがあります。

中耳炎

おたふく風邪

中耳炎

ウィルスや菌が中耳まで入りこんでおこる病気です。特に生後6カ月から小学校に入るくらいまでのお子さまに多く、何度も繰り返してかかることがあります。

ウィルスや細菌が耳に入り、「中耳」という部分に炎症をおこし、膿(うみ)などがたまります。

高熱や耳だれ、耳の痛みが主な症状です。赤ちゃんの場合、耳の痛みを伝えられません。機嫌が悪い、耳にさわるといやがる、首を振るなどのしぐさがみられたら要注意です。

鼻水はこまめにとってあげることが大切です。耳を痛がるときは、冷たいタオルなどを耳の後ろに当ててあげると楽になります。

処方された薬は担当医の指示どおり、残さず最後まで飲ませましょう。しっかり治療しておかないと、慢性化することもあります。また、かぜがきっかけとなることが多いので、かぜを長引かせないようにすることも大切です。

おたふく風邪

耳のつけ根からあごにかけてぷっくりとはれ、おたふくのように見えるのでこう呼ばれます。正式には流行性耳下腺炎(じかせんえん)といいます。

ムンプスウィルスというウィルスの感染によって、耳の下にある耳下腺が炎症をおこします。

ほおやあごのはれから始まって口を開くときの痛みがひどくなり、高熱が出ることもあります。比較的症状は軽いのですが、無菌性髄膜炎や脳炎、睾丸炎や卵巣炎などの合併症を起こす可能性もあります。熱が続くときや頭痛や吐き気がひどいときは、早めに医療機関を受診してください。

人にうつしやすいので、お家で安静にしているようにします。痛みが強い時は、ほおやあごを冷やしてあげると楽になります。あごを動かすと痛いので、やわらかくてかまなくてよい食事を用意してあげてください。

一度かかると免疫ができます。大人になってかかると重症になることが多いので、かからなかった場合は予防接種も考慮しましょう。