症状から2つの病気の疑いがあります。

食物アレルギー

腸重積

食物アレルギー

食物が原因となり、からだのさまざまな場所に症状があらわれます。素人の判断で食物の種類を制限するのは危険です。必ず医師に相談しましょう。

アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が体内に入ることでおこります。小さいお子さまの場合、消化機能が未熟でたんぱく質がなかなか分解できずに異物とみなされて、アレルギー反応がおこることもあります。

下痢、嘔吐、腹痛などが主な症状です。じんましんや皮膚のかゆみ、気管支ぜんそく、鼻炎などが出る場合もあります。

アレルギーの症状は、食べてからすぐに出ない場合もあります。食べさせたものと症状を記録しておき、それをもとに受診するとよいでしょう。

成長とともに消化機能が発達して、食べてもアレルギーをおこさなくなる場合が多くみられます。あまり神経質になりすぎず、担当医のアドバイスに従って下さい。

腸重積(ちょうじゅうせき)

腸の一部が腸の中にもぐりこんで、腸閉塞をおこす病気です。発症から24時間以内のケアが重要なので、お子さまが腹痛や激しい泣き方を繰り返す時は、要注意です。

原因はよくわかっていませんが、ウィルスが関係しているとも考えられています。かぜが治ったあとなどにおこりやすいようです。

繰り返す激しい腹痛、嘔吐、血便が特徴です。急に激しい泣き方をしたり、顔色が悪くなったり、食欲がなくなります。熱はほとんど出ません。

早期発見が第一です。血便が出たら腸重積の可能性があるので、至急医療機関を受診してください。

早期発見、早期治療をすれば、こわい病気ではありません。生後3〜4カ月から2歳ぐらいの赤ちゃんにおこりやすいので、覚えておきましょう。