症状から2つの病気の疑いがあります。

憤怒けいれん

熱中症

憤怒けいれん(ふんぬけいれん)

激しく泣いた後、急に呼吸を止めて、真っ青になってひきつけたりすることがあります。意識がなくなることもありますが、すぐにおさまります。

原因ははっきりとは分かっていませんが、ひどく泣いたために息つぎができなくなり、一時的に脳に酸素がいかなくなっておこると考えられています。

激しく泣いた後に顔やくちびるが真っ青になり、息を止めてしまったり、けいれんがおこったりします。発作は1分程度ですぐにおさまることが多いので、落ち着いて対応してください。

泣いているのにお母さまが来てくれないなど、精神的な不満のあらわれでおこることもあります。泣いたら、できるだけすぐにそばに行って抱っこしてあげるようにしましょう。

熱がなく、激しく泣いたわけでもないのにひきつけをおこす場合、てんかんなど別の病気の疑いがあります。医師に相談してみましょう。

熱中症(日射病・熱射病)

野外で直射日光にあたっておこる日射病、蒸し暑い場所に長時間いたことでおこるのが熱射病です。これらを合わせて熱中症と呼びます。

身体に熱がたまり、体温のコントロールができなくなって体温が上昇することが原因です。

汗をたくさんかいている、顔が赤い、体温が高いといった症状が出ます。ぐったりしている、おしっこの量が少ない、くちびるが乾いているときなどは、脱水症状をおこしている可能性があります。
ぐったりして水を飲めない、意識がない、けいれんをおこしたなどの場合には、一刻も早く医療機関を受診しましょう。

まず、日陰やクーラーのきいた涼しい場所に連れていき、衣服をゆるめて頭を高くして寝かせます。頭やわきの下などに冷たいタオルをあてて、少しずつ水をとらせます。

真夏はアスファルトの照り返しにも注意しましょう。ベビーカーは地表から近いので、温度が高いことを考慮してください。また、窓を閉め切った車内もすぐ温度が上がります。眠っているからと短時間でもお子さまをひとりで車の中に残しておくのは大変危険です。